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一般社団法人日本音楽レ・クリエーション指導協会発行
2018年1月号
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■本メールは、一般社団法人日本音楽レ・クリエーション指導協会 会員の皆様に毎月10日にお送りしています。

【目次】

1.ごあいさつ

2.堀口理事長のワンポイントアドバイス

3.今月のおすすめ曲

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1.ごあいさつ
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皆様、
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、今年は「戌」年です。
戌年の由来や、逸話は諸説ありますが、「季節の変化を受け入れて、次にやってくる命の種と力をはぐくみ守る年」といわれています。
JMRECも三期目を迎え、新しい試みを進めている段階ですが、この戌年の縁起にあやかりつつ、しっかりと足元を見つめて邁進してまいりたいと考えております。
どうぞ、変わらぬご賛同とご支援のほど、お願い申し上げます。

本年最初の理事長堀口直子のワンポイントアドバイスは「受容と共感」です。どうぞ最後まで、お付き合いください。

一般社団法人日本音楽レ・クリエーション指導協会

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2. 堀口理事長のワンポイントアドバイス
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あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。本年も、皆さんの力で周りの方を笑顔にしていっ
てくださいね。

2018年初回は、「受容と共感」についてお話ししたいと思います。

音楽レクリエーションの講座でお伝えしていることですが、大切なのは高齢者、認知症症状を持つ人の立場に立つことです。まず全てにおいて受容するという考え方です。

周りの10人が同じ事を言ったとしても、その人の記憶にないことはその人にとって事実では
ありません。

本当のことを言い聞かせても納得できないのは、本人にとって事実ではないからです。
その本人の事実を共感するということは、その人にとって何より安心できることであり、
自尊心も傷つけません。

音レクの場面を実施する際に、「楽しさだけでなく、できないことも受容し共感する。」
ということに気を付けて頂ければ
その時間は高齢者にとって宝のような時間になります。

認知症だからきっと覚えていない。と思い込み、重度の認知症の方にほとんど何もしないと
いう介護場面に出会うことがありますが、私はそう思いません。
出来事は忘れたとしても、感情は残っているのです。

自分と接してくれた人がどんな感情で触れ合ってくれたか。その感情はあたたかいものとし
て心に届くはずです。

それは症状の緩和に繋がり、きっと穏やかな時間が過ごせることでしょう。
また、その一つの手法として効果的なのが、パーソナルソングでもあります。
自分の大切な思い出の1曲を一緒に歌ってくれる=共感です。

例えば、施設にお勤めの方は、改めて担当されている高齢者の方のパーソナルソングを、
1番は歌詞をみないで歌うように努力をしてみる。

また、地域で活動し定期的な参加者さんがいらっしゃれば、名前と同時にパーソナルソング
を覚える努力をしてみたり、
回ごとに「○○さんの1曲コーナー♪」などを取り入れ、一緒に歌ったりなど
自分が知らない曲でも受容し、共に歌ってみてはいかがでしょうか。

昨年、ある一つの歌に出会い、大変感動しました。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、これこそ認知症の人への家族の
素晴らしい接し方、という内容です。

ぜひ歌詞とその背景に浮かんでくるストーリーを感じながら聞いて頂けたら幸いです。

ご自分のおばあさんが認知症で、久々に会いにいったら
「はじめまして」と言われてショックだったお孫さんの、
そのおばあちゃんに対する思い出、愛情、感謝の気持ちが溢れた歌です。

「はじめまして、ばぁちゃん。」   作詞 高尾和行 作曲 高尾和行・佐藤裕亮

♪ねぇばぁちゃん はじめまして 今日もあなたに会いにきたんだよ

「どちら様かは知りませんが 今日も晴れててよかったです」言ってる外は土砂降りだよ
山本さんって呼ぶけれど それは親戚のおじさんだ 僕はあなたの孫なんだよ

きっと僕の名前さえも もう呼べないけどその声は(ずっと)その声は響いてる

今ではいつも布団の上 何を考え何を思う 時折鼻歌 奏でたり
じゃあねまたねと手を振るたびあと何回会えるのだろう そんなことが頭をよぎる

これは僕のわがまま わがままかもしれないけれど
もし僕に子供が生まれたのなら
僕にしてくれたようにその子をあなたに優しく 抱いて 抱いてほしいんだ

ねぇばぁちゃん ありがとうって 言葉は消えてしまうけれど
ねぇばぁちゃん 溢れ出した この想いは 届いてるよね?
ばぁちゃん
次会ってもはじめましてを交わそう♪
(以上抜粋)

認知症の症状を受容し感謝の気持ちが溢れた歌ですね。

歌詞にも、鼻歌を歌うおばあちゃんが出てきますが、
自分の大事な人の鼻歌を一緒に歌える人が世の中にたくさん増えたら・・・
安心できる穏やかな思いやりの高齢社会作りの一歩になるのではと思います。

音楽の力と皆さんの力で、今年も1年たくさんの方を元気に笑顔にしていってくださいね。
繋がっている全国の皆様と共に活動できることを誇りに思っております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人日本音楽レ・クリエーション指導協会
理事長 堀口直子

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3. 今月のおすすめ曲
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・雪の降る町を
・富士の山
・トロイカ
・たき火
・津軽海峡冬景色

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