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一般社団法人日本音楽レ・クリエーション指導協会発行
2016年10月号
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■本メールは、一般社団法人日本音楽レ・クリエーション指導協会の員の皆様に
お送りしています。

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【目次】

1.ごあいさつ

2. 堀口理事長のワンポイントアドバイス

3.今月のおすすめ曲

4.トピックス
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1. ごあいさつ
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会員の皆様、いかがお過ごしでしょうか。
一般社団法人日本音楽レ・クリエーション指導協会事務局です。

今年の夏は、上陸する台風が多く、水の被害も甚大なものとなりました。
被害に合われた施設の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

まだまだ、気候は不安定ですが、「音楽」の力で、明るく楽しく過ごしたいものですね。

今月も、理事長堀口直子のワンポイントアドバイスをはじめ、お役立ていただける情報を
お届けいたします。

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2. 堀口理事長のワンポイントアドバイス
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もう秋ですね。秋の曲には名曲がたくさんあります。
少し寂しい曲も多いのですが、ぜひ、体を動かしたり、脳トレを組み合わせたりして利用者様の笑顔を更に引き出してくださいね。
養成講座中にも「コミュニケーション力が大切」とお伝えしました。

曲を始める前に、「さてこの曲は何の曲でしょう?」と、メロディーの一部を口ずさんだり、
途中の歌詞を1行読み上げクイズにしてみてください。
そこから、「この曲はこんな曲なんですよ。」
と、テキストの「話題」に書いてあるような話をし、
「この作曲家は〇〇県出身だそうですが、同じ県の方いらっしゃいますか?」
「この県に行ったことある方? ここの名産などは何でしょうかね?」
など、曲の背景を話しながら進めると、とても盛り上がります。

「里の秋」という曲が流れ始めたのは1945年の12月。終戦が1945年8月ですね。
その後に、作られた曲です。
戦後の引揚者を探すラジオ番組「復員だより」の曲として使われました。

1番ではふるさとの秋を母親と過ごす様子、
2番では夜空の下で遠くにいる父親を思う様子、
3番では父親の無事の帰りを願う母子の思いが描かれています。

戦中・戦後の話を嫌がる方もたまにいらっしゃいますが、この時大変な思いをしたことが励
みになっているという方もいらっしゃいます。

会話の一つとして、「じっくりと詩を考えながら歌ってみましょう。」
と、言葉を噛みしめる歌の時間を作るのもいいでしょう。

脳トレや体を動かすこともとても大切ですが、どんな時代にどんな曲があったか。
という会話も大切にしてください。
高齢者の歴史、その人の時代に寄り添うこともとても大事です。
ぜひ、その時代のことも高齢者に聞きながら進めてみてください。
理事長 堀口直子
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3. 今月のおすすめ曲
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・小さい秋見つけた
・村祭り
・赤とんぼ
・里の秋

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4.トピックス
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認知症の約50%を占める「アルツハイマー病」に関する研究で
最近、症状改善の希望が広がる研究成果が発表されました。

アルツハイマー病で、著しい症状は「思い出せない」・・・
養成講座でも学習しましたが、近時記憶が失われていくという症状です。

この、「記憶」が実は失われておらず、「思い出せない」だけ・・・かもしれない
という可能性が指摘されました。
(研究を主導したのはノーベル賞受賞者で、理研 -MIT神経回路遺伝学研究センターの利根川進センター長。この成果は英科学誌「ネイチャー」のオンライン版に掲載されました。)

将来的に、細胞から記憶を取り出せる技術が開発されていけば、症状が緩和されるかもしれないそうです。記憶に結びつく「音楽」の効果的な活用にも注目が集まりそうですね。

平成28年8月26日(金)神奈川県横浜市において、Kyomation Care研究会(会長羽田野政治氏)の、第11回事例発表会が行われました。
「認知症介護の在り方を考える」というテーマのもと、最終選考に残った事例5件の中から
当協会の堀口直子理事長が発表した
Music Gymnastical により脳の活性化を促した認知症予防プログラム~認知症予防プログラムを用いた支援への基礎的検討~
(別紙研究概要をご参照ください)が最優秀賞を受賞いたしました。
基調講演として埼玉医大の教授 和合治久先生より「認知症の予防と改善に役立つ音楽療法」と題して、当協会の研究を裏付けるお話などがあり、今後ますます「音楽レクリエーション」の需要が高まりそうです。
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◆今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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